社員インタビューInterview

NISSHAで働く社員は、どのように仕事に取り組み活躍しているか。
その一端をご紹介します。

苦手な英語を学び直し、
海外トレーニーとしてアメリカ勤務に挑戦

自動車の社内空間を彩る内装用加飾フィルム*の海外営業を担当するSさん。入社当初は英語でのコミュニケーションに自信がなかったが、「英語を一から学び直す」という本人の努力と周囲のサポートが実り、「海外トレーニー制度*」に立候補し、社内選抜を経てアメリカの現地法人にトレーニーとして勤務。帰国後を見据え、貪欲に現地のビジネスと英語を学んでいる。

*加飾フィルム:絵柄や機能を印刷したフィルム。NISSHAは統合ブランド「Nissha SurfaceWorks(サーフェスワークス)」のもとで加飾フィルム・成形品を展開
*海外トレーニー制度:グローバルなビジネス環境で活躍できる若手人材の育成を目的とした制度。入社3年以降に社内選抜の上、6カ月~1年間派遣。欧米やアジア諸国の海外現地法人で担当業務を通じて専門的スキル、語学力、異文化適応能力の向上を図り、将来の海外駐在員候補を含むグローバルリーダーを養成

産業資材事業部 営業/プロジェクトマネジメント T.S さん 文化情報学部 文化情報学科 卒業 2021年入社

入社の理由・今の仕事 北米の自動車メーカー向け加飾フィルムのプロジェクトマネジメントを担当

 私は、面白そうと思ったことはなんでもやってみたくなる性格です。企業説明会でNISSHAと出会い、「80%以上」という高い海外売上高比率と、自動車、家電、メディカルといった幅広い市場でさまざまな製品の「顔」として使用されるNISSHA製品に強く興味を持ちました。NISSHAで働くことで、さまざまな分野で世界中の人々の生活を豊かにできるチャンスがある!面白そう!それがNISSHAを志望したきっかけでした。

 入社後は、自動車の内装部品、例えばドアやフロントパネルなどの樹脂が施された表面に機能やデザインを付加する加飾フィルムの営業を行っています。お客さまは北米の自動車メーカーなので、直接訪問するのはNISSHAグループの現地法人Nissha USAの営業。私はその現地営業担当者からリクエストの詳細を聞いて社内に展開し、サンプル作成から量産に至るプロジェクトを管理するプロジェクトマネジメントを担当しています。
 現地営業とのコミュニケーションはもちろん英語。留学経験もなく、特に英語が得意というわけではなかったため、最初は業務内容もわからない上に英語も聞き取れず、苦労の連続でした。社内の自己啓発補助制度*を利用して英会話を学習し、英語の会議では自ら率先して議事録を作成してチームメンバーに確認してもらいました。また、失敗を重ねながらも、実際に会話をした後に具体的なアドバイスを受けることで、会話のパターンを習得することができました。その結果、次第にこの仕事の面白さを感じるようになりました。

*自己啓発補助制度:社員が自主的に勉学の場を求め、会社業務に関連した知識の習得または教養を高めることを目的とした制度。社員が学びたい内容に合わせた通信教育やe-Learningなどを自由に選択し、学習することが可能で、修了者には費用の半額を補助

仕事のやりがい チームでものづくりに携わり、お客さまの思いを形にする

 現在、海外トレーニーとしてアメリカのNissha USAデトロイト営業所に派遣されています。お客さまと直接お話ししてニーズを把握し、現地営業の働き方や考え方を理解することで、日本の本社に帰任した際にはよりスムーズなやりとりが可能になり、お客さまニーズに沿った価値提供ができると考えています。

 現地営業と共にお客さまを訪問し、直接会話ができることはとても貴重な経験です。お客さまのニーズをより明確に把握でき、Web会議では得られなかった気づきがあり、さまざまな視点や考え方を学ぶことができるからです。話が弾めば食事にも誘うといったフランクな関係性など、日本とは異なるアメリカのビジネス習慣も肌で感じています。また、私の課題としてはお客さまからの難易度が高いリクエストに対し、「それなら、こうしてはどうでしょう」と、その場で適切な提案を行えるような引き出しを増やす必要があると痛感しています。
                                                             
 私が所属する産業資材事業部では特にデザインや色に関わる仕事が多く、明確な「正解」がありません。それが難しさでありますが、同時に面白さでもあります。お客さまからのリクエストに対し、NISSHAならではの技術や知見を生かした提案を行い「これはいいね」と採用していただけた時は大きなやりがいを感じました。現地営業、日本の本社のデザイナーやエンジニアと共に議論し、お客さまの思いを形にするチームの一員としてものづくりに関われることがNISSHAの営業・プロジェクトマネジメントの魅力です。経験の浅い人や困っている人に対しても親身になってサポートする企業風土も、チームとしての意識の高さから来ていると思います。
 そして、年齢に関わらず個人のチャレンジしたい意欲や熱意が尊重され、挑戦できる環境があるのも魅力です。私自身が熱意を持って手を挙げた結果、まだ入社3年程度にも関わらず海外トレーニーに挑戦する機会を得ることができました。それが何よりの証拠ではないでしょうか。

今後の目標 大きな変革期にある自動車業界でNISSHAの技術と提案力でブランド価値を高める

 海外トレーニーの期間中に、一人でお客さまを訪問できるようになることが目標です。現在は、現地営業に同行して会社概要や技術の説明を行っているのですが、今後は、お客さまとの会議でも失敗を恐れずにどんどん発言して経験値を上げ、お客さまの求めている本質まで理解して対応できるようになりたいと考えています。帰国後は、本社と現地法人が互いの立場を理解し合い、円滑に業務を行う橋渡し役として多くの案件をリードすることを目指します。

 今、自動車業界は100年に一度の変革期を迎えています。自動運転技術が普及すれば、車内は新たな住空間として認識されるようになるでしょう。また、お客さまと直接話していると、社会課題へのアプローチによって企業のブランド価値を高めたいというニーズも強く感じられます。今後は、NISSHAの製品でお客さまの自動車の車内空間を彩ることはもちろん、日々変化する業界のトレンドやニーズをNISSHAの強みと結びつけた技術をチーム一丸となって開発し、お客さまのブランド価値をさらに高める提案を行いたいと考えています。
 今後も常に挑戦し続けることによって経験と知見を増やし、「この人になら任せられる」と多くの人に信頼され、グローバルに活躍できる人材になることが大きな目標です。

ある1日のスケジュール

平日 平日のスケジュール
休日 休日の写真

日本人駐在員の多いデトロイトでは、日系企業のソフトボール大会があり、私も他企業との合同チームで練習や試合に参加するようになりました。日本人選手のいるMLBのチームが来た時は必ず観戦。ナイアガラの滝へ一人旅もしました。今しかできない体験をしようと思っているので、アメフトやバスケの試合、美術館にも行ってみたいですね。

就職活動中のみなさんへの
メッセージ

T.S さん

 自分が何をしたいのか、どうなりたいのかという将来像が明確であれば、活躍できる会社はどこかといった判断もしやすくなると思います。情報が簡単に入手できる時代だからこそ、説明会、インターンシップ、OB訪問などを通して、実際に見聞きして感じた率直な思いを大切にしてほしいと思います。今は興味のない業界についても詳しく調べてみれば、思いがけない出会いがあるかもしれません。自分の可能性を狭めず、あらゆることに好奇心を持って就職活動に取り組んでほしいと思います。
 私は入社後に英語を一から学び直し、4年目でアメリカに派遣されました。アートの素養もなかったのですが、デザイン性の高い製品を扱い、本社や現地のデザイナーと仕事をするうちに、デザインや美術への関心も高まりました。「こうなりたい」という意志と、周囲のサポートがあれば、どんなことにも挑戦できると思います。

※登場する人物の会社名、所属、役職、氏名は、特に注記のない限り、取材・編集時点のものです。

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