社員インタビューInterview
NISSHAで働く社員は、どのように仕事に取り組み活躍しているか。
その一端をご紹介します。
ものづくりの現場で、
デザインの力が光る。
Tさんは、他社で機構設計や商品開発の経験を積んだあと、キャリア採用でNISSHAに入社。マーケティング部のデザイン専門チームDesign&CMFグループで、主に海外の自動車メーカー向けの内装加飾製品のデザインを手掛ける。ものづくりの現場への深い理解とデザインスキルの両方を生かし、魅力的な製品の開発を支える。
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産業資材事業部 デザイン T.T さん 工学部 機械システム工学科卒業 2021年入社
私はDesign & CMFグループで、主に海外メーカーの自動車の内装を彩る加飾フィルムのデザインを担当しています。CMFとはColor、Material、Finishの略で、わかりやすく言えば、色・柄・質感をデザインする部門です。たとえば、車の内装に木目調のパーツが使われていることがありますよね。これは、本物の木を再現したフィルムと樹脂を組み合わせることで作り出しているんです。
自動車メーカーの要望やイメージをもとにデザインすることもありますし、同じ部門のトレンド分析の担当者とともに、NISSHA独自の新しい柄サンプルの開発にも取り組んでいます。世界各国にいるNISSHAグループの社員とも連携し、国内外のさまざまな自動車メーカーと取引をしています。
私はキャリア採用でNISSHAに入社しました。以前は、Tier1(ティアワン=一次請け)メーカーでカーナビやカーオーディオなどの自動車部品を設計する機構エンジニアとして働いていました。その後、住宅設備機器メーカーに転職し、設計やデザイン・商品企画に携わりました。キャリアを経るなかで、性能を第一に追求する設計の仕事よりも、もっと情緒的な意味でお客さまやユーザーに「いいね」と思っていただけるものを作る仕事がしたいと思うようになったんです。NISSHAでは、これまでのエンジニアとしての経験を生かしつつ、デザインに特化した仕事をできると知り、迷いなく転職しました。
色・柄の提案は、いわば「正解のない」仕事。細部をちょっと変えるだけでも雰囲気が大きく変わって、パターンが無限に生まれるものです。そのような世界で勝負ができることには、大きなやりがいを感じますね。
どんな仕事でも、予算や価格設定といったコストの問題から、デザインを行う上でも制約があるのが通常だと思います。しかし、NISSHAではもちろん制約もありますが、「コストが高いからダメ」ではなく「こういう意匠がほしかったから、この色、柄を採用したい」といったように、デザイン自体のもつ価値をお客さまやチームメンバーと共有できている感覚があります。デザインの力で新しい仕事を獲得することができる。そこには大きな責任も伴いますが、だからこそ、おもしろいです。
モビリティ(自動車)市場ではつねに5年先、10年先の未来に向けて開発が進められています。Design & CMFグループには、長いスパンを見据えて情報収集、分析を行い、これから求められる新たなデザインを生み出す体制が整っています。苦労して開発したデザインが製品になり、お客さまが喜んでくださる瞬間は、本当にうれしいですね。
木目や金属などの柄・質感をグラビア印刷*で美しく再現するには、データ上でのデザイン技術に加えて、ものづくりの現場に対する理解が欠かせません。 NISSHAの強みの一つは、角度によって見え方を変化させたり、凹凸を付与して手触りまでリアルに感じさせたりするような高度な印刷表現です。こういった質感は、ディスプレイを見ているだけではなかなかイメージできません。実際に印刷するとどうなるのか、どんな形状の樹脂と組み合わせるのかといったように、製品になったときの限界や可能性を理解しておく必要があります。そのようなバランス感覚をしっかり持つことで、お客さまの要望に応えていきたいと思います。
また、色、柄に関するグラフィックデザインと並行して、今後はプロダクト(製品)デザインにも携わっていきたいと考えています。NISSHAはモビリティ市場だけでなく、IT機器、家電、医療機器など、グローバル市場に特徴ある多様な製品を提供しています。これまで培ってきた設計とデザインのスキルを存分に生かして、今後も魅力的な製品づくりに貢献していきます!
ある1日のスケジュール
休みの日は、京都・大阪・兵庫といった近場で、家族と小旅行を楽しんでいます。とくに美術館を巡るのが好きですね。
就職活動中のみなさんへの
メッセージ
いろんな企業をできるだけしっかり見てほしいですね。自分のやりたい分野・職種かという点だけではなく、ちょっと気合いを入れて、会社が公開しているIR(投資家向け広報)情報なども調べてみると、結果として、この仕事を選んでよかったという納得感をもって働けると思います。学業も大変だとは思いますが、学生時代こそ、自分の将来について調べることに力を割いてみてはいかがでしょうか。
※登場する人物の会社名、所属、役職、氏名は、特に注記のない限り、取材・編集時点のものです。