社員インタビューInterview
NISSHAで働く社員は、どのように仕事に取り組み活躍しているか。
その一端をご紹介します。
手がけた製品が世の中の役に立ち
誰かの記憶に残る、そんな仕事をしたい
メーカー志望だったOさんは、NISSHAグループの情報コミュニケーション事業を手がける日本写真印刷コミュニケーションズの事業内容に魅力を感じて入社。印刷物をはじめ、さまざまなソリューションを提供することで、多種多様なお客さまの要望に応えてきた。そんなOさんが仕事の奥深さを知ったのは、ミスを犯したときだった。
情報コミュニケーション事業 営業 N.O さん 文学部 総合心理科卒業 2009年入社
就職に際しては、具体的な物に関わる仕事を考えていました。何か形のあるもの、手触り感のあるものづくりに関わりたい。自分が手がけた製品が、誰かに使われて、その人に何か思い出を残す。そんな仕事を探しているとき、学内の就職セミナーで、NISSHAの情報コミュニケーション事業の話を聞いたのです。
すぐにピンときました。なるほど、印刷物なら世の中のいたるところで、人の役に立っているではないかと。ものづくりの世界に関する視野が一気に広がった。しかも企業や学校など多種多様なお客さまとお付き合いできれば、確実に自分の世界も広がります。
入社後は一貫して商業印刷分野の仕事に関わってきました。企業の販促物ならパンフレットやチラシにDMなど、学校の場合は入学案内といったように、お客さまによってコミュニケーションツールはさまざまです。
1年目は上司のサポート役でしたが、2年目からは私が引き継ぎました。そうなるとお客さまから見れば、私がNISSHAグループの日本写真印刷コミュニケーションズの代表です。とにかく自分が動かないと、何も前に進まない。だからわからないことがあれば、社内はもちろん、お客さまにも聞くよう心がけました。聞けば必ず教えていただけるのだから、勝手に自分で判断するのはもってのほかです。きめ細かくきちんと確認する習慣を身につけたつもりでした。
ところがあるときミスを犯してしまいました。商品カタログの製作を担当したときのこと、掲載商品のスペックを間違ってしまったのです。カタログでは価格や品名などのミスは許されません。それなのに忙しさを言い訳に、確認をおろそかにしてしまった。案の定、ミスが発覚しました。大至急、正誤表をカタログに挟み込むため、年末にお客さまの工場に出向きました。社内で動ける人がみんな来てくれたおかげで、なんとか1日で作業を終了することができました。
その際に、上司から私を責める言葉は一切ありませんでした。お客さまからすれば、日本写真印刷コミュニケーションズが起こしたミスです。だから会社として、どう対応すべきかだけを考える。上司から言われた一言は「ミスが発生した理由を明らかにし、次に同じことを起こさないための策を一緒に考えよう」でした。
私たちの仕事の本質は、単に印刷物を作るだけではありません。印刷物でお客さまのビジネスを支援できて初めて仕事として成立します。一種の黒子のような存在、だからこそミスがあってはならないのです。
最近はサステナブルな資材を用いたツールに関するお問い合わせが増えてきました。その際には社内の他の事業部とも連携しながら、お応えするよう心がけています。NISSHAはグループ会社が多岐にわたり、対応力の広さが強みです。
お客さまの「これは無理でしょうね」から始まった商談をなんとかまとめて「よく、ここまでやってもらえました」といってもらえたときの達成感、そのときの高揚した気持ちが、次も頑張るぞと自分に気合を入れてくれます。
自分がミスをしたときの反省も踏まえて、誰かが困っているときには必ず助ける、後に続く人たちのためにノウハウをまとめて残す。そんな役割がこれからの自分のテーマだと考えています。
印刷物以外のどんなことでも、あるいは社内外の誰からでも「何か相談したいな」と悩んだとき「Oに聞きに行けばいいじゃないか」と一番に思い浮かべてもらう。そのためには、まだまだ勉強を重ねなければと気を引き締めています。
すぐにすべてに正解を答えられなくても、まずは一緒に考えるところから。とにかく話をできる関係性を築くことができれば、そこから情報のやり取りが広がっていくでしょうから。
社内の後輩たちに経験を伝えていくのも私の役目。入社して10年がたち、以前に上司からかけられた言葉や行動の意味が、ようやく自分なりに理解できるようになってきました。これからは私が、受け継いだ知見を伝えていく番です。
ある1日のスケジュール
休日は基本的に家族と過ごしています。 こどもと共に楽しめるような公園や施設の情報には、図らずも詳しくなりました。 トレーニングを兼ねた肩車は、散歩に欠かせません。
就職活動中のみなさんへの
メッセージ
世の中にあるさまざまな業種業態の企業を、自由に見て回れるチャンスは、就活のとき以外ありません。だから枠を決めずに、できるだけいろいろな企業を見て回りましょう。会社説明会などの機会に実際に訪問し、製品のショールームなどを見学して、その企業の特徴を肌で感じてみてください。
※登場する人物の会社名、所属、役職、氏名は、特に注記のない限り、取材・編集時点のものです。