社員インタビューInterview
NISSHAで働く社員は、どのように仕事に取り組み活躍しているか。
その一端をご紹介します。
念願の「海外トレーニー」としてドイツで奮闘!
失敗を恐れずに、自分自身の成長を会社の成長へ
「究極のエコカー」と呼ばれる燃料電池自動車*に必要不可欠なガスセンサー(水素ディテクター)の海外営業を担当するNさん。入社以来、「失敗を恐れず挑戦する」というNISSHAのマインドを体現してきた。社内の「海外トレーニー制度*」に立候補し、社内選抜を経て、ドイツのグループ会社に派遣されている。異なる環境で奮闘しながら、さらなる飛躍を目指す。
*燃料電池自動車:FCV(Fuel Cell Vehicle)燃料電池内で水素と酸素の化学反応によって発電した電気エネルギーで、モーターを駆動し走行する自動車。
*海外トレーニー制度:グローバルなビジネス環境で活躍できる若手人材の育成を目的とした制度。入社3年以降に社内選抜の上、6カ月~1年間派遣。欧米やアジア諸国の海外現地法人で担当業務を通じて専門的スキル、語学力、異文化適応能力の向上を図り、将来の海外駐在員候補を含むグローバルリーダーを養成。
ディバイス事業部 営業/プロジェクトマネジメント K.N さん 教育学部卒業 2021年入社
「変化を進化・成長に」というNISSHAのキャッチフレーズに共感したことが入社のきっかけになりました。紙の印刷から始まり、その技術を生かして、産業資材・ディバイス・メディカルなど幅広い領域で事業をグローバルに展開するNISSHA。時代のニーズに合わせて変化しながら大きく進化を遂げてきたその歴史に感銘を受けました。コロナ禍で生活が一変し、私自身も変化に対する恐れを抱いていた時期の就活だったので、NISSHAの「変化を進化・成長に」という姿勢に背中を押されたように感じました。
NISSHAの主力製品の一つが気体を検知するガスセンサー、今後さらなる成長が見込まれています。その中で私は現在、燃料電池自動車の水素ガス漏れを検知する水素ディテクターの営業を担当しています。水素は一定の濃度を超えると引火する危険のある可燃性ガスの一種で、無色無臭の気体です。水素を利用して走行する燃料電池自動車にとって、水素ディテクターは万が一の水素ガス漏れを検知して人命を守る、必要不可欠な製品です。日本では燃料電池自動車がまだあまり普及していないので、お客さまはほとんどが海外。日本からはオンラインで営業活動や打ち合わせなどの対応を行っていました。
私が担当するドイツのお客さまとは、お互いに母国語ではない英語を通じたコミュニケーションのため、最初はうまく聴き取れずに苦労しました。しかし徐々に相手に合わせたメッセージの伝え方など、コミュニケーションのコツをつかめてきました。
参考:水素社会に貢献するNISSHAの製品
入社3年目の秋に海外トレーニー制度の社内公募に立候補。社内選考を経て念願の「海外トレーニー」として、2024年春から1年間ドイツに派遣されています。
ドイツのお客さまとの物理的な距離が近くなり訪問回数も増えたことで、Face to Faceのコミュニケーションを通して、これまでよりも密度の高い営業活動ができるようになりました。同じ空間と時間を共有することで、お客さまとの心理的距離も近くなったと感じています。お客さまとの深い関係性構築により、潜在的ニーズをヒアリングし本質的な課題をキャッチすることで少しずつ成果が出始めています。ダイレクトにこのような経験ができることも海外トレーニーの醍醐味です。
NISSHAは「失敗を恐れず挑戦する」というマインドが根づいている企業です。私のような若手社員にも多くのチャンスが与えられてきました。印象的だったのは、新入社員研修が終了して営業部門に配属されたわずか半年後に、フランスの有名自動車メーカーのプロジェクトのメイン担当を任されたことです。まだあまり英語で話すことができず、海外のお客さまとの商談も初めて。最初は不安がいっぱいで打ち合わせの度に緊張していました。
それでもお客さまの要望に粘り強く対応し、無事に製品の量産までこぎつけることができました。これはメイン担当である私の意思を尊重しながら、サポートに徹してくださった上司や先輩のおかげにほかなりません。私の意見を聞き入れながら、必要なことはその都度丁寧に教えてくださったので、OJT(職場教育)を通じて実務をしっかりと学ぶことができ、一つひとつの経験が大きな財産になり、海外営業担当者としての自信につながりました。さらに光栄なことに、2022年NISSHAグループ社員表彰において「ニューホープ賞」(失敗・変化を恐れずプロアクティブに行動する若手社員に贈られる賞)を受賞することができました。ご指導・サポートいただいた周囲の方々に感謝しています。
NISSHAの水素ディテクターは、優れた品質と豊富な採用実績で業界内での競争力を高めていますが、燃料電池自動車の市場はまだまだ発展途上にあります。今、お客さまがどのような製品を求めておられるのかを知り、その情報を技術部門にフィードバックすることで、より良い製品の開発に生かすことができればと考えています。自動車業界にとって100年に1度の変革期と呼ばれ、車のあり方が変わりつつある今、時代の最先端の仕事に関わることに喜びを感じながら業務に取り組んでいます。
入社前から将来の海外拠点勤務を希望し、当社の海外トレーニー制度に関心を持ってきました。そのために会社の自己啓発補助制度*を利用して、毎朝オンラインレッスンで英語を勉強してきました。また、海外のお客さまとの打ち合わせにおいては、先輩社員の話し方、単語の選び方、雰囲気の和ませ方などをよく観察し、自分のものにできるよう心がけてきました。
現在、海外トレーニーとして、ドイツのお客さまの近くで働く中で、まずお客さまが本当に必要とされているものは何か、燃料電池自動車の市場ではどのような動きやニーズがあるのかを肌身で感じて理解を深め、成果につなげることで自己成長を実現し、会社の成長の一助になりたいと考えています。特にトレーニー期間中は、実際にお客さまのオフィスに足を運ぶ機会が多々あるので、情報収集能力や、交渉力、営業としてのハンドリング能力を養いたいと思っています。また、一つひとつの業務の推進に加えて、欧州市場への理解を深めて、市場全体を俯瞰する視点を養うことで、将来的には自ら営業戦略を立案できるような人材を目指したいと思います。
ある1日のスケジュール
1泊2日でドイツ近隣国に旅行に出かけることもあります。これまでにはルクセンブルクとベルギーに行きました。(どちらも、同タイミングでトレーニー派遣されていて同期入社の営業Fさんと二人旅です)旅行をしない週はひとりでフランクフルトの街中を散策したり、Nissha Europe GmbH*の同僚と一緒に郊外に遊びに行ったりします。
*Nissha Europe GmbH:フランクフルト(ドイツ)に本社を置く産業資材事業およびディバイス事業製品の販売を行うNISSHAグループ会社
就職活動中のみなさんへの
メッセージ
大企業からスタートアップ企業まで、世の中には本当にたくさんの会社があります。就職活動では、どうしても有名企業に注目しがちかもしれませんが、就職先を選ぶ上では、それよりも、「自分はどんな人になりたいのか」をまずイメージすることが大切だと思います。なりたい人になるためにはどんなスキルや経験が必要かを考えれば、この会社でそれを身につけられるのか、望ましい経験を積むことができるのか、という視点で会社選びができるようになると思います。未来の自分をイメージしながら就職活動に臨んでください。
※登場する人物の会社名、所属、役職、氏名は、特に注記のない限り、取材・編集時点のものです。