社員インタビューInterview
NISSHAで働く社員は、どのように仕事に取り組み活躍しているか。
その一端をご紹介します。
入社直後の工場勤務経験が大きな財産に
目指すのは、環境負荷の低いものづくりを通した社会貢献
大学で化学を専攻し、入社したМさんは今、NISSHAの加飾フィルム*・成形品の統合ブランド「Nissha SurfaceWorks(サーフェスワークス)」で提供する製品における環境負荷軽減に取り組む。入社直後に工場で生産技術を担った経験を強みとして、製品価値の向上と社会課題の解決に挑んでいる
*加飾フィルム:絵柄や機能を印刷したフィルム。NISSHAは統合ブランド「Nissha SurfaceWorks」のもとで加飾フィルム・成形品を展開
産業資材事業部 開発 Y.M さん 環境理工学群 分子デザイン専攻 卒業 2019年入社
NISSHAを志望したのは、事業内容の幅広さ、多様性に惹かれたからです。今後の長いキャリアを考えた時、大学で専攻した化学以外の分野にも挑戦できる環境がある点が魅力的でした。理系学生の就職活動では、大学院修了生が多いイメージだったので、学部卒の私で通用するだろうかという不安もありました。その時、NISSHAの採用担当の方に「大学で身につける知識より入社してから学ぶことの方が多いから大丈夫」と励まされ、そのあたたかいサポートも入社の決め手になりました。
現在は、加飾フィルム・成形品の統合ブランド「Nissha SurfaceWorks」で提供する製品において環境負荷軽減に関わる開発業務を担当しています。加飾フィルムは主にPET樹脂でできており、成形品の多くもプラスチック製です。そのため、特に環境への意識が高い欧州をはじめとするさまざまなお客さまから、環境負荷軽減への十分な取り組みが求められています。その声にお応えできる製品や生産プロセスを開発するのが私の使命です。
例えば、環境にやさしいフィルムを採用するための最適な条件を見つけることも大切な仕事。フィルムの張り方、インキの量や粘度、乾燥温度などの各項目で日々テストを繰り返しています。加えて、加飾フィルムのリサイクルにも取り組んでいます。加飾フィルムに色や柄を印刷するインキがリサイクルの妨げになっており、どうすればインキを取り除けるのか、どの程度取り除けばリサイクルできるのか、さらに、取り除きやすいインキとはどのようなものであるかを日々追究しています。
私が担当している業務は、売上に直接結びつくものではありませんが、今後も世界中のお客さまからNISSHA製品が選ばれ続けるための重要な仕事だと自負しています。また、環境負荷は社会全体の課題なので、業務を通して社会貢献の一端を担う充実感も得ています。
入社後、最初に配属されたのは、加飾フィルムや成形品の生産を担うNISSHAインダストリーズ株式会社甲賀工場の生産技術部でした。最初は想定外の工場勤務に少し不安もあったのですが、上司や先輩から丁寧に教わりながら、業務の中でさまざまな知識や技術を身につけることができました。私が主に担当したのは、お客さまからフィルムなどをお預かりし、工場で印刷などの加工を施すOEM(受託生産)。お客さまと工場の間に立って加飾フィルム生産の一連の流れを経験できたことは、今の開発業務に非常に役立っています。印刷の工程、機械の仕組みやスペックについても詳しく学ぶことができたので、生産現場の状況を把握し、それに基づいた実現性の高い生産プロセスを提案できるようになりました。
甲賀工場でも、現在のNISSHA京都本社の開発部門でも、年齢や在籍年数に関わらず活躍の場が多く用意されていました。テーマが決まれば、若手であっても、自分自身でスケジュールを決めて開発を進めることができます。もちろん最初は経験が乏しく、うまくいかないことも多くありました。しかし失敗を責められることはなく、そこから課題を見つけて再びチャレンジしようという社風、「やってみなければわからないことはやってみよう」という雰囲気がNISSHAの魅力だと思います。
加飾フィルムの環境負荷低減という開発テーマは、NISSHAとしても初めての取り組みです。経験の浅い私の意見も否定されることはなく、「それいいね」と評価されたり、足りない部分を補ってもらえたりするのでどんどん発言しようという気持ちにもなります。自分なりの提案をするためには裏付けとなる情報が必要なので、それをきちんと積み上げることが自分の成長につながるとも感じています。
光栄なことに、2024年NISSHAグループ社員表彰において「ニューホープ賞」(失敗・変化を恐れずプロアクティブに行動する若手社員に贈られる賞)を受賞することができました。ご指導・サポートいただいた周囲の方々に感謝しています。
会社としての大きな目標を見据えつつ、自分の目の前にある目標の達成に情熱を注ぐ今の仕事にやりがいと楽しさを感じています。これまでは先輩にアドバイスをいただきながら仕事を進めてきましたが、今後は後輩にアドバイスする側になれるように経験を積んでいきたいと思います。
ある1日のスケジュール
休日はアニメやゲームをしながら家で過ごすことが多いのですが、たまに音楽フェスやアニメの聖地巡礼などで出かけることもあります。最近では、アニメの舞台になった和歌山の無人島に行きました。
就職活動中のみなさんへの
メッセージ
仕事を続けていく上で大切なものは、業務内容から得られるやりがい、そして人間関係だと思います。
業務内容については、就職活動中に企業や業界について知ることが大切です。後悔しないように、しっかりと企業研究、業界研究を行い、やりがいを感じられる仕事、自分に合った企業を見つけてほしいと思います。
会社の人間関係については、入社前に知ることは難しいかもしれません。ただ、人と話すことに苦手意識があった私が、今は、相手の年齢に関係なく自分の意見を言い、多くの人を巻き込んで業務を遂行できるようになったのは、NISSHAで人間関係に恵まれ、しっかり鍛えてもらったおかげです。
※登場する人物の会社名、所属、役職、氏名は、特に注記のない限り、取材・編集時点のものです。