社員インタビューInterview
NISSHAで働く社員は、どのように仕事に取り組み活躍しているか。
その一端をご紹介します。
世の中のニーズをくみ上げて製品化、
企画した製品を店頭で見る喜び
Sさんは入社以来、新規事業開発やマーケティングに携わってきた。新市場に進出するためのM&A(企業買収)を担当し、現在はNISSHAグループのNISSHAゾンネボード製薬株式会社のマーケティング部門に所属。同社の新製品の企画・販売促進を担当し、日々奮闘している。
NISSHAゾンネボード製薬株式会社 マーケティング F.S さん 国際教養学部 グローバル・スタディズ課程卒業 2015年入社
だから、NISSHAのこだわりにひかれた
大学4年生のとき、忘れもしない猛吹雪の日でした。NISSHAの採用担当者が初めて、京都から秋田の私の母校までわざわざ訪ねてきて企業説明会を開いてくれたのです。
私自身はマルチタスクが苦手で、何か一つに決めて打ち込みたいタイプです。話を聞くとNISSHAも、それぞれの事業にプライドをかけて打ち込んでいる。そのひたむきさに魅力を感じました。
入社後はディバイス事業部の主力製品フィルムタッチセンサーのプロジェクトマネジメントを担当した後、新製品開発、経営企画などの部門を経験。そんな中でフィルム製剤の開発に関わるようになり、新規市場進出を見すえた技術と事業基盤獲得のためのM&Aを担当します。その結果、ゾンネボード製薬株式会社(現:NISSHAゾンネボード製薬株式会社)を買収。NISSHAゾンネボードは国内向けの医療用医薬品・医薬部外品・化粧品の製造・販売を行っています。
出向後、最初に手がけたのが指定医薬部外品携帯用消毒スプレー「YASIORI(ヤシオリ)」のマーケティング。コロナ禍の市場ニーズを踏まえ、競争環境を分析した上でターゲットを絞り込み、求められる製品開発を進めました。さらにブランディングから販売戦略・PR企画までのトータルプランニングに携わっています。
そんな思いを応援し、後押ししてくれる
「YASIORI」はNISSHAゾンネボードにおいて30年ぶりの新製品です。加えて、高濃度アルコール製剤という点で行政や自治体の規制が厳しく、同社にとって非常にチャレンジングな製品でした。ブランドマネージャーを任された私は、製品開発に際して次の2点にこだわりました。まず新型コロナウイルスにも有効な成分※を配合し、感染症対策に役立つ消毒効果があること。そして、エチケットとして消毒習慣が根付くよう、携帯しても違和感のないスタイリッシュな”アイテム”に仕上げることです。
配合成分一つからパッケージデザインまで一切妥協しなかったおかげで、「YASIORI」は大手流通チェーンでの一斉配荷が決まりました。このチェーンでは通常、各店舗が個別に扱い製品を決めるのですが、本部に製品を高く評価していただいた結果、ほぼ全店での一斉導入となったのです。
そんな私ですが、実はマーケティングについて学んだのは、入社後です。社内の研修プログラムに参加し、関連書籍を読んで独学したのに加えて、社内に多数いるマーケティングに詳しい人から話を聞きまくりました。大抵のことは聞けば必ず教えてくれる人がいる、これはNISSHAのすごいところだと思います。
そして新しいチャレンジを柔軟に受け入れ、応援してくれます。挑戦したからといって必ず成功するとは限りません。大切なのは予定通り進まなかったときの臨機応変な対応であり、実際にはそこからが勝負なのです。頭を切り替えて改善策を出せば、会社はそれをきちんと評価してくれます。だから安心してチャレンジできるのです。
直近の目標は「YASIORI」を大成させること。大手チェーンで扱ってもらったからといっても、まだまだ大ヒットには達していません。そこで第二弾の打ち手を考え、新たなコラボレーションを進めています。
もう一点は、NISSHAゾンネボードの大きな目標でもある、口腔内フィルム製剤の市場参入です。医薬品の新たな剤形として有望視されている、口腔内フィルム製剤の開発に取り組んでいます。
口腔内フィルム製剤とは、薄いフィルム状のお薬のことを指します。寝たきりで薬を服用するのが難しい高齢者の方や、水や食べ物を飲み込みにくい患者さまのQOL(Quality of life:生活の質)向上を目指す製品であり、近年上市に向けて開発を進めています。完成すれば、NISSHAグループの医薬品市場参入における新たな一歩となります。
ゴールまでのプロセスは着実に進んでいますが、まだまだいくつもの課題を乗り越えなければなりません。それらをクリアして、NISSHAゾンネボードを大きく育てていきたいと考えています。
ある1日のスケジュール
大学の頃から演劇サークルに所属し、社会人になった今でも小規模ですがたまに都内で公演しています。 写真は台本読み合わせ中のものです。迫真の表情です。
就職活動中のみなさんへの
メッセージ
コミュニケーションを大切にしてください。いろんな方とさまざまな話をすることで、自分とは異なる考え方に触れることができ、それまで見過ごしていた視点に気づきます。視点が広がれば、相手の考えをくみ取れるようにもなり、相手の考え方を理解できれば、自分の思いの伝え方も変わってくるものです。就職に際しては、就職後に広がっている可能性にも目を向けましょう。入社してからでも、自分次第でいくらでも道は切り拓いていけるものです。ですので、決して焦る必要はありません。
※登場する人物の会社名、所属、役職、氏名は、特に注記のない限り、取材・編集時点のものです。