カレンダー(2024年)

表紙 「常寂光寺」

表紙

撮影のポイント

撮影年月:2023/5/16 12:55pm
天候:晴れ
カメラボディ:Sony α7R IV
レンズ:FE-24-70mm F2.8GM
条件:ISO400 f/11 1/100
フォトグラファーの一言
木漏れ日の中、苔が斜面にまるで波打つかのように生き生きと茂っていました。

常寂光寺について

常寂光寺(じょうじゃっこうじ)は小倉山の中腹にある日蓮宗の寺院です。16世紀末、日蓮宗の寺院である本圀寺(ほんこくじ)の高僧、日禛(にっしん)がこの寺を開創したと伝わります。寺名は「常寂光土(永遠不滅の浄土)」に由来するといわれます。山門から続く参道には新緑の楓が揺れ、苔に覆われた石段を上がると、本堂や境内で最古の建造物である仁王門が現れます。仁王門に安置された仁王門像は、鎌倉時代を代表する仏師、運慶(うんけい)の作と伝わります。

1月 2月 「北野天満宮」

1月 2月 「北野天満宮」

撮影のポイント

撮影年月:2023/2/28 11:33am
天候:晴れ
カメラボディ:Canon EOS 5DS R
レンズ:EF 24-105mm F4 L
条件:ISO400 f/11 1/250
フォトグラファーの一言
冬の晴れ間に映える紅・白・ピンクのグラデーションが見事でした。

北野天満宮について

北野天満宮は、優れた学者であり歌人でもあった菅原道真公(菅公)を祀る神社です。平安時代中頃の947年に創建されました。菅公がことのほか梅の花を愛でたことから、境内には50種、約1500本の梅が植えられ、開花の時期には紅白の梅が咲き競います。毎月25日は天満宮の縁日。1月25日の「初天神」は新春の参拝者で賑わいます。学問の神様としての信仰は今も変わることなく人々の生活のなかに受け継がれ、「北野の天神さん」と親しまれています。

3月 4月 「山科」

3月 4月 「山科」

撮影のポイント

撮影年月:2023/3/28 16:03pm
天候:晴れ
カメラボディ:Sony α7R IV
レンズ:DT 24-105mm F4 SAM
条件:ISO800 f/16 1/160
フォトグラファーの一言
参道に続く満開の桜に圧倒されました。

山科について

京都の東に位置する山科は三方を緑の山に囲まれています。奈良街道や東海道が交わる「京都への入り口」であり、古来より交通の要衝として栄えてきました。古代史における政治改革「大化の改新」(645年~)で功績のあった中臣鎌足(なかとみのかまたり)が邸宅を建てて以来、山科は皇室や貴族とも縁の深い地として歴史を歩んできました。山科は桜の名所が多い地域としても知られます。京都市街の喧騒を離れ、満開の桜の下、豊かで静謐な時を過ごすことができます。

5月 6月 「真如堂」

5月 6月 「真如堂」

撮影のポイント

撮影年月:2022/5/20 10:39am
天候:晴れ
カメラボディ:Nikon D850
レンズ:24-70mm F2.8
条件:ISO800 f/16 1/100
フォトグラファーの一言
新緑の若葉がとても綺麗で、清らかな風が心地よく、凛とした空気に背筋が伸びる思いがする、そんな一瞬です。

真如堂について

真如堂は、比叡山延暦寺を本山とする天台宗の寺院です。平安中期の984年、京都洛東の地に創建されました。正式名は真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)。「正真正銘の極楽の寺」という意味で、「真如堂」は当初は本堂の呼び名でした。広い境内は紅葉の名所として知られますが、初夏の青もみじも見ものです。楓のさわやかな緑と真如堂の象徴ともいえる三重塔が美しいコントラストを見せます。本尊の阿弥陀如来像は女人を救う仏で、「うなずきの弥陀」とも呼ばれ、庶民に親しまれています。

7月 8月 「保津川花火」

7月 8月 「保津川花火」

撮影のポイント

撮影年月:2023/8/11 19:56pm
天候:晴れ
カメラボディ:Fujifilm X-H1
レンズ:XF 16-55mm F2.8 R
条件:ISO200 f/11 1/8
フォトグラファーの一言
音楽とシンクロした花火が薄暗がりに映える素敵なひととき。なるべくカラフルな瞬間を切り取りました。

保津川花火について

保津川は、江戸時代初期の1606年、豪商・角倉了以(すみのくらりょうい)が、木材、米、薪炭など丹波地方の産物を京へ送るための産業水路として開いた川です。以後、保津川の舟運は丹波と京都を結ぶ動脈となりました。現在は亀岡から嵐山まで約16kmの渓谷を下る「保津川下り」が観光名物となっています。この保津川の上流の河川敷で毎年8月に開催されるのが保津川市民花火大会です。夏の夜の一大イベントとして多くの人の目を楽しませています。

9月 10月 「嵐山」

9月 10月 「嵐山」

撮影のポイント

撮影年月:2014/9/8 19:12pm
天候:晴れ
カメラボディ:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF 70-200mm F2.8 L
条件:ISO200 f/8 1/20
フォトグラファーの一言
嵐山渡月橋で中秋の名月の日に月がベストな位置に来るのを待ち、シャッターを切りました。

嵐山について

嵐山の渡月橋は、日本を代表する名勝の1つといえるでしょう。この地に橋が架けられたのは、平安時代初期のこと。法輪寺の門前橋であったことから当初は法輪寺橋と呼ばれていました。渡月橋と呼ばれるようになったのは、亀山天皇(在位1259〜1274年)が、満月の夜に舟遊びをした際、月が橋の上を渡るように見えることから歌を詠んだことに由来すると伝わります。21世紀の今も、橋は川と満月に調和し、幽玄の美を湛えています。

11月 12月 「神護寺」

11月 12月 「神護寺」

撮影のポイント

撮影年月:2022/11/10 8:36am
天候:晴れ
カメラボディ:Nikon D850
レンズ:AF-S 24-70mm F2.8
条件:ISO200 f/9 1/125
フォトグラファーの一言
幅のある石段に覆い被さるように広がる紅葉を、望遠レンズの圧縮効果を利用して画面内に納めました。

神護寺について

高雄山の中腹にひっそりと佇む神護寺。平安遷都に功のあった和気清麻呂(わけのきよまろ)が、奈良時代後期の781年に建立した神願寺と高雄山寺が起源とされます。両寺は平安初期(824年)に合わさって神護寺となりました。山間部に位置する同寺は「京都で一番早く紅葉するお寺」といわれます。境内に植えられた約3,000本のもみじは種類によって色づく時期が異なるため、11月上旬から12月上旬まで、多彩な彩りで訪れる人の目を楽しませます。

12月 1月 「南座 まねき」

12月 1月 「南座 まねき」

撮影のポイント

撮影年月:2021/12/22 16:38pm
天候:晴れ
カメラボディ:Nikon Z 7
レンズ:AF-S 24-70mm f/2.8 G
条件:ISO800 f/11 1/50
フォトグラファーの一言
京都に年の瀬の訪れを告げる歌舞伎公演の出演者名を書いた看板「まねき」。交通量と人通りが多く、写すタイミングが重要です。

南座 まねきについて

歌舞伎発祥の地とされる京都。師走になると、四条大橋東詰め南側の南座に「まねき」が上がります。まねきとは、文字や絵を使って劇場前を飾る伝統的な宣伝手法に由来する看板のこと。看板の上部には庵形が付き、翌年一年の一座の顔ぶれを披露する「吉例顔見世興行」に出演する歌舞伎役者の名前と紋が、勘亭流と呼ばれる独特の筆太の書体で記されています。ずらりと並んだまねきは、年の瀬の装いを終えた南座を華やかに飾ります。

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