カレンダー(2020年)

表紙 「東福寺 本坊庭園北庭」

表紙「東福寺  本坊庭園北庭」

撮影のポイント

撮影年月:2018/6/21 1:35pm
天候:曇り
カメラボディ:Canon EOS 5Ds R
レンズ:EF24-105mm F4L IS USM
条件:ISO800 f/16.0 1/50
NISSHAエフエイト フォトグラファーの一言
石と苔による市松模様がモダンな庭です。夏前の苔の綺麗な時期を狙って撮影しました。

東福寺について

東福寺は、鎌倉時代に建立された禅宗寺院です。寺の名前は、奈良の東大寺、興福寺から1 字ずつ取ってつけられました。広大な方丈(僧侶の住居)の東西南北に四つの庭が配された東福寺本坊庭園があります。現在の庭園は、作庭家の重森三玲(しげもりみれい)が現代芸術の抽象的構成を取り入れ、昭和初期に完成させたものです。北斗七星、市松など八つの意匠が、釈迦が衆生を救うために示した八種の相(一生における八大事)を表すことから、「八相の庭」とも呼ばれています。

1月 2月 「清凉寺 多宝塔」

1月2月「清凉寺  多宝塔」

撮影のポイント

撮影年月:2018/3/7 11:43am
天候:晴れ
カメラボディ:Canon EOS 5Ds R
レンズ:EF24-105mm F4L IS USM
条件:ISO200 f/20.0 1/60
NISSHAエフエイト フォトグラファーの一言
多宝塔の前で咲く梅の花が少し逆光気味で輝き、一輪一輪が飛び跳ねる毬のように見えました。

清凉寺について

清凉寺は、「源氏物語」の光源氏のモデルの一人とされる源融(みなもとのとおる)の山荘があった嵯峨野の棲霞寺(せいかじ)の寺域に、平安中期頃、建立されました。開祖東大寺の奝然法橋(ちょうねんほっきょう)が北宋より持ち帰った釈迦如来像が安置されていることから嵯峨釈迦堂とも呼ばれ、人々の信仰を集めています。境内には、種々の草木が植えられ、1 年を通してさまざまな風景が楽しめます。早春には紅梅や白梅など色とりどりの梅が咲き、歴史ある伽藍に温かな表情を添えます。

3月 4月 「十輪寺」

3月4月「十輪寺」

撮影のポイント

撮影年月:2019/4/2 11:27am
天候:曇り
カメラボディ:Canon EOS 5Ds R
レンズ:EF24-105mm F4L IS USM
条件:ISO400 f/14.0 1/125
NISSHAエフエイト フォトグラファーの一言
見上げて撮ることの多い桜ですが、この角度からの眺めも素晴らしかったです。瓦屋根とのコントラストが絶景でした。

十輪寺について

天台宗の古刹、十輪寺。平安初期、文徳天皇が染殿(そめどの)皇后の安産祈願のため伝教大師作の延命地蔵を安置したのが起こりとされます。平安時代の歌人、在原業平(ありわらのなりひら)が晩年を過ごしたことから、「なりひら寺」とも呼ばれます。例年3 月下旬頃、京都市内ではまだつぼみの多い時期に満開を迎える大きなしだれ桜。咲き乱れるその姿が、業平の名歌「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」を想起させます。

5月 6月 「楊谷寺」

5月6月「楊谷寺」

撮影のポイント

撮影年月:2019/6/21 10:58am
天候:晴れ
カメラボディ:Canon EOS 5Ds R
レンズ:EF24-105mm F4L IS USM
条件:ISO800 f/20.0 1/200
NISSHAエフエイト フォトグラファーの一言
SNS映えすることで近年観光客の多いお寺です。紫陽花は見てもらえることを喜ぶように咲き誇っていました。

楊谷寺について

古くから眼病に悩む人々に信仰されてきた楊谷寺(ようこくじ)。平安初期の僧、延鎮(えんちん)が、この柳谷(やなぎだに)の地で、眼病に霊験あらたかな十一面千手千眼観世音菩薩に出会ったことから開創したと伝えられています。また空海がお堂のそばの溜まり水に祈祷を施し、眼病に悩む人々のために霊水にしたという伝説も残されています。6 月には「あじさいまつり」が催され、この時期にはあじさいの押し花朱印も授与されます。

7月 8月 「永観堂 禅林寺 御影堂」

7月8月「永観堂 禅林寺  御影堂」

撮影のポイント

撮影年月:2019/8/8 11:42am
天候:晴れ
カメラボディ:Canon EOS 5Ds R
レンズ:EF24-105mm F4L IS USM
条件:ISO400 f/11.0 1/40
NISSHAエフエイト フォトグラファーの一言
揺れる青紅葉越しに見える力強い御影堂。夏の強い日差しが遮られて一時の清涼感を味わいました。

永観堂(禅林寺)について

永観堂(禅林寺)は平安初期、真言密教の道場として始まりました。永観堂という通称は、境内に薬王院という施療院を建て、窮乏する人々を救った永観律師(ようかんりっし)の名に由来しています。古来より「モミジの永観堂」とうたわれ、現在も旅行者が選ぶ“日本の紅葉名所ランキング” で何度も1 位になるほど。見頃は11 月中旬過ぎとされますが、夏のみずみずしくも涼やかな青もみじもまた格別といえます。

9月 10月 「源光庵 紫苑と山門」

9月10月「源光庵  紫苑と山門」

撮影のポイント

撮影年月:2017/9/22 11:40am
天候:曇り
カメラボディ:Canon EOS 5Ds R
レンズ:EF24-105mm F4L IS USM
条件:ISO400 f/9.0 1/100
NISSHAエフエイト フォトグラファーの一言
境内に入ると控えめな紫苑の花が迎えてくれました。眺めながら通り過ぎ、振り返れば花が山門を従えていました。

源光庵について

源光庵は、室町時代に、臨済宗の寺院として創建され、江戸時代に入って曹洞宗に改められました。本堂の天井は伏見城の遺構と伝えられ、「血天井」の名で知られます。源光庵はすすきの名所でもあることから大勢の観光客が訪れます。秋には大きなすすきが穂をつくるとともに紫苑(しおん)(キク科の多年草)の花が咲き、紅葉が美しく境内を染めます。なお、源光庵は庫裏改修工事のため、2021 年秋頃まで拝観を休止しています。

11月 12月 「勝持寺 鐘楼堂」

11月12月「勝持寺  鐘楼堂」

撮影のポイント

撮影年月:2018/11/27 10:21am
天候:晴れ
カメラボディ:Canon EOS 5Ds R
レンズ:EF16-35mm F2.8LⅡ USM
条件:ISO400 f/13.0 1/60
NISSHAエフエイト フォトグラファーの一言
鐘楼堂を覆いつくす燃えるような紅葉。レンズを通して暫く見とれていました。

勝持寺について

天武天皇の勅(みことのり)を受け、役の行者(えんのぎょうじゃ)が創建したと伝わる勝持寺(しょうじじ)。平安末期の歌人、西行法師はここで出家し、境内に庵を結んで、鐘楼の傍らに一株の桜を植えたといいます。桜はいつしか西行桜と呼ばれ、勝持寺は「花の寺」の通称で親しまれるようになりました。境内には約100 本の桜が植えられ、それとほぼ同数のもみじが自生しています。例年11 月中旬から紅葉が始まり、鐘楼は燃え上がる秋の色に包まれます。

12月 1月 「南座吉例顔見世興行全景」

12月1月「南座吉例顔見世興行全景」

撮影のポイント

撮影年月:2018/12/18 16:59pm
天候:晴れ
カメラボディ:Nikon D3X
レンズ:AF-S 24-70mm f/2.8G ED
条件:ISO100 f/22 1sec.
フォトグラファーの一言
巨大な提灯を手前に入れ、見上げる角度で錦絵や勘亭流まねき、梵天を入れた構図で、歴史ある南座の華やかさや品格が出るように撮影しました。

南座について

南座は、江戸初期に誕生した芝居小屋です。昭和の初めに桃山風破風造りの劇場に生まれ変わり、平成に入って国の登録有形文化財に登録されました。2018 年秋には約2年にわたる改修工事を終え、景観を保存しつつ耐震性と快適性を高めました。年の瀬が近づき、南座の正面に「まねき」(顔見世興行に出演する歌舞伎役者の名前が書かれた看板)が掲げられると、京都は本格的な冬を迎えます。

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