カレンダー(2022年)

表紙 「常寂光寺」

表紙

撮影のポイント

撮影年月:2020/6/02 10:48am
天候:晴れ
カメラボディ:Canon EOS 5Ds R
レンズ:EF24-105mm f/4L IS USM
条件:ISO800 f/16 1/100
フォトグラファーの一言
新緑越しに降り注ぐ光が辺り一面を緑に染めて、他の色が消えていました。

常寂光寺について

常寂光寺(じょうじゃっこうじ)は、日蓮宗の大本山、本圀寺(ほんこくじ)の第16世日禛上人(にっしんしょうにん)が慶長年間(1596~1615)に開創した寺院です。本堂は伏見桃山城客殿を、仁王門は本圀寺客殿の南門を移築し造営されました。仁王像は身の丈七尺(2m余り)、目と足腰の病にご利益があるとされ、運慶作と伝えられています。一帯は公家や歌人が好んで別荘や庵を構えた地。諸説ありますが、藤原定家の山荘もこの仁王門の北側あたりにあったといわれています。

1月 2月 「北野天満宮」

1月 2月 「北野天満宮」

撮影のポイント

撮影年月:2020/2/20 11:31am
天候:曇り
カメラボディ:Canon EOS 5Ds R
レンズ:EF24-105mm f/4L IS USM
条件:ISO400 f/16 1/125
フォトグラファーの一言
紅梅の丸く連なった蕾が可憐で、これから来る春を待っているようでした。

北野天満宮について

優れた学者であり歌人でもあった菅原道真公を祭神とする北野天満宮は、947年に創建されました。全国約1万2000社の天満宮、天神社の総本社で、京都の人々は親しみをこめて「北野の天神さん」と呼んでいます。「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」と梅を愛でた道真公をしのんで、境内には50種約1500本の梅の木が植えられています。例年、早咲きの梅は正月明けから開花し、3月末頃まで咲きついでいきます。

3月 4月 「大石神社」

3月 4月 「大石神社」

撮影のポイント

撮影年月:2017/4/09 11:16am
天候:曇り
カメラボディ:Canon EOS 5Ds R
レンズ:EF70-200mm f/2.8L USM
条件:ISO400 f/16 1/80
フォトグラファーの一言
桜と裏山の緑の木々との色の対比が綺麗でした。

大石神社について

大石神社は1935年、忠臣蔵で有名な大石内蔵助良雄(くらのすけよしお)公を祭神として創建されました。主君の仇討ちという大願を果たした祭神にちなんで、「大願成就」のご利益で信仰を集めています。山科は大石公が隠棲したといわれる地。そこで生育していた「しだれ桜」を境内に移し、御神木としています。その美しさは多くの人々に愛され、「大石桜」と呼ばれるようになりました。毎年4月の「さくら祭」では、桜の下にお茶席が設けられます。

5月 6月 「瑠璃光院」

5月 6月 「瑠璃光院」

撮影のポイント

撮影年月:2021/7/24 10:08am
天候:晴れ
カメラボディ:Sony α7RⅣ
レンズ:FE24-70mm f/2.8 GM
条件:ISO400 f/9.0 1/30
フォトグラファーの一言
新緑が映る机がまるで水面鏡のようで、幻想的な空間を作り上げていました。

瑠璃光院について

市街地から少し離れた比叡山の麓、八瀬。やすらぎの里として貴族や武家に長年愛されてきたこの地に、明治の実業家が建設した別荘が瑠璃光院(るりこういん)の前身です。その後、大正から昭和にかけて、延べ240坪の数奇屋造りに大改築され、自然を借景とした日本庭園を造営。以来、日本情緒あふれる京都の名建築・名庭と称えられてきました。庭いっぱいに広がる青もみじと、それらが写経机に反射する神秘的な光景はまさに瑠璃光院ならではといえます。

7月 8月 「嵐山」

7月 8月 「嵐山」

撮影のポイント

撮影年月:2021/7/21 4:55am
天候:晴れ
カメラボディCanon EOS 5Ds R
レンズ:EF50mm f/1.4 USM
条件:ISO100 f/2.0 1/160
フォトグラファーの一言
朝陽が昇る少し前、涼しい空気感が漂う時間帯を狙ってシャッターを切りました。

嵐山について

全国に知られる観光地、嵐山。なかでも渡月橋は嵐山を代表する名所です。最初に橋が架けられたのは平安初期。当時は法輪寺の門前橋だったことから「法輪寺橋」と称されました。「渡月橋(とげつきょう)」と呼ばれるようになったのは鎌倉時代のこと。満月の夜に舟遊びをしていた亀山天皇が、月が橋の上を渡るように見えると詠んだ歌に由来しています。いまも渡月橋は季節や時間帯によって表情を変え、訪れる人々に京都らしい風情を見せています。

9月 10月 「善峯寺」

9月 10月 「善峯寺」

撮影のポイント

撮影年月:2020/10/12 10:28am
天候:晴れ
カメラボディ:Nikon D850
レンズ:24-70mm f/2.8
条件:ISO400 f/16.0 1/320
フォトグラファーの一言
秋の心地よい風に揺れる秋明菊と善峯寺が絶妙にマッチした瞬間を撮影しました。

善峯寺について

善峯寺(よしみねでら)は平安中期の1029年、源算上人(げんさんしょうにん)によって西山の中腹に開かれました。約3万坪の境内は京都市内を眼下に望む回遊式庭園となっていて、大正から昭和初期にかけて著名な庭師、七代目小川治兵衛(おがわじへえ)が基礎を築きました。桜と紅葉の名所としても知られ、春にはつつじや牡丹、夏にはあじさい、そして秋には参道や本坊前に植えられた秋明菊(しゅうめいぎく)など、境内は四季折々の花や樹木に彩られます。

11月 12月 「勝持寺」

11月 12月 「勝持寺」

撮影のポイント

撮影年月:2018/11/27 10:01am
天候:晴れ
カメラボディ:Canon EOS 5Ds R
レンズ:F24-105mm f/4L IS USM
条件:ISO400 f/16 1/125
フォトグラファーの一言
鐘楼が燃えるような紅葉の中に埋もれ、鎮座していました。

勝持寺について

西山連峯の麓にある古刹、勝持寺(しょうじじ)は679年、天武天皇の勅によって役行者(えんのぎょうじゃ)が創建しました。791年には伝教大師が桓武天皇の勅を奉じて堂塔伽羅を再建。その後、応仁の乱(1467~1477年)の戦火でほとんどが焼失し、現在の建物は乱の後に再建されたものです。境内には西行桜(さいぎょうざくら)を始め約100本の桜が植えられ、それとほぼ同数のもみじが自生しています。例年11月中旬にはもみじが色づき、勝持寺は燃えるような紅葉に包まれます。

12月 1月 「南座 まねき」

12月 1月 「南座 まねき」

撮影のポイント

撮影年月:2020/12/10
天候:晴れ
カメラボディ:Nikon Z7
レンズ:24-70mm f/2.8G ED
条件:ISO400 f/16 1/15
フォトグラファーの一言
今年も師走の風物詩であるまねき看板が劇場の正面に上がり、夕暮れ時に南座のシンボルである大提灯を入れて奥行きを出して撮影しました。

南座 まねきについて

四条大橋東詰め南側に威容を示す南座。その正面に「まねき」が掲げられると、京都は本格的な冬を迎えます。まねきとは江戸時代、劇場前に文字や絵を使って飾った宣伝に由来する看板のこと。江戸時代から使われる勘亭流独特の書体で、「劇場に隙間なく客が入るように」と縁起を担いで、筆太に隙間なく内側に向かってはねるように書いていきます。この看板の下、南座前は、暮れから正月にかけて連日の賑わいを見せます。

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