令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞
2020年7月31日
NISSHA株式会社
NISSHA株式会社(以下、当社)のタッチセンサーに関する技術開発が、令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の科学技術賞(開発部門)を受賞しました。文部科学省が主催するこの表彰は、科学技術に携わる人の意欲の向上を図り、科学技術の水準の向上に寄与することをことを目的としています。
本開発は、スマートフォン等の端末の薄型化・狭額縁化を促進し、さまざまな製品に採用されたことが評価され、今回の受賞となりました。
本開発は、スマートフォン等の端末の薄型化・狭額縁化を促進し、さまざまな製品に採用されたことが評価され、今回の受賞となりました。
受賞の概要
業績名 | 狭額縁タッチ入力シートとその製造方法の開発 |
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業績 | 発明当時、スマートフォンやタブレット端末の薄型化や画面の大型化が求められており、ディスプレイ用透明タッチセンサの厚みを薄くし、額縁を小さくするという課題があった。 本開発では、薄型かつ狭額縁な静電容量方式タッチセンサを製造することを可能にした。本開発は、遮光性導電膜を用いたフォトリソグラフィー法により、1枚の透明基板の両面にそれぞれX方向検出用の透明電極及びX方向検出信号を取り出す額縁配線、並びにY方向検出用の透明電極及びY方向検出信号を取り出す額縁配線の電極全てを同時に形成することを特徴とする。遮光性導電膜を透明基板の両面に形成することで、両面同時に露光しても他方の面には光が透過しないため、透明基板の両面に異なる電極パターンを同時に形成することができる。また、従来法の2枚の電極基板を貼り合わせる工程を省くことができる。さらに、1枚の透明基板の両面に全ての電極を精度よく形成できることから、位置ずれを考慮した広い額縁設計が不要となった。 本開発により、スマートフォンやタブレット端末の薄型化、狭額縁化を促進した。 本成果は、家電、産業機器、車載へのタッチセンサの採用波及効果を生み出し、経済効果に寄与している。 |
受賞者 | 坂田 喜博 橋本 孝夫 (取締役 専務執行役員 兼 最高技術責任者) 甲斐 義宏 |
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