Sparsha Pharma USAの株式取得(持分法適用関連会社化)
に関するお知らせ

2020年5月13日

NISSHA株式会社

 NISSHA株式会社(以下、当社)は、2019年4月に少額出資済みのSparsha Pharma USA, Inc.(以下、Sparsha Pharma USA)の株式を2020年4月21日付で追加取得し、同社を持分法適用関連会社としましたので、お知らせします。

 当社は重点市場の一つである「医療」において、Drug Delivery System(薬物送達システム(※1)、以下DDS)に着目し、当社のコア技術を最大限に活用できるフィルム状の製剤(口腔内フィルム製剤、経皮吸収型製剤)の開発を進めてきました。口腔内フィルム製剤は水無しで服用可能な薄膜の薬のため、嚥下困難な高齢者や寝たきりの患者さまに適しています。また、経皮吸収型製剤は貼り薬のため、肝臓での薬物代謝による副作用が少なく、患者さま自らが投与しやすい製剤です。いずれの製剤も錠剤、注射剤などからの剤形変更による市場規模の拡大が見込まれています。

 Sparsha Pharma USAは経皮吸収型製剤の製剤設計、製造に強みがあるベンチャー企業で、GMP準拠の製造工場を保有しています。同工場はDEA(※2)の認可も受けているため、癌などによる疼痛の緩和に用いられる医療用麻薬製剤の取り扱いが可能です。自社開発の一般用医薬品(OTC医薬品(※3))である24時間連続使用が可能なリドカインパッチ(疼痛緩和薬)を上市し、医療用医薬品の開発パイプラインも複数持ち合わせています。

 今後は経皮吸収型製剤に加えて、当社からSparsha Pharma USAに口腔内フィルム製剤の技術移管を進める予定です。2019年11月に買収したゾンネボード製薬と併せて、日本国内および世界最大の米国市場においても医薬品事業の拡大を図ります。創業以来培ってきたコア技術とイノベーションを通して、医薬品市場においても人々の生活を豊かにする社会貢献を目指します。

※1 必要な部位に必要な薬物量を必要時間だけ作用させるように最適化を目指した投薬システム。
※2 Drug Enforcement Administration(アメリカ麻薬取締局)
※3 Over The Counter(一般用医薬品)

Sparsha Pharma USAの概要

所在地 3919 Oceanic Drive, #701 Oceanside, CA 92056
代表者 Dr. Dange Veerapaneni (CEO)
設立 2014年
従業員数 11人(2020年4月末現在)
事業内容 医療用医薬品、一般用医薬品の開発、製造および製造販売
公式Webサイト http://sparshausa.com/

今後の見通し

 本件に伴う当社の今期の連結業績に与える影響は軽微と見込んでいます。今後、業績予想修正の必要性および公表すべき事項が生じた場合には速やかに開示いたします。
掲載の内容は、発表時の情報であり、以後予告なしに変更されることがあります。リスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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