重要文化財指定の屏風を複製

文化財アートソリューションで忠実に再現

2018年6月26日

NISSHA株式会社

NISSHAグループの日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社は、臨済宗妙心派大本山妙心寺が所蔵する、重要文化財・海北友松(筆)《花卉図屏風》の原寸複製画を制作しました。
NISSHAグループは、文化財の劣化を高度なレベルで修復・保存する技術や、実物を限りなく忠実に再現する複製技術を駆使して、文化資産を次代に継承する事業に取り組んでいます。

複製画制作フロー

  1. 独自開発した撮影機材を用いて、24億画素の高精細分割撮影で屏風の絵柄をデータ化
  2. プリンティングディレクター監修のもと、高度な画像処理技術を用いて印刷用の製版データを作成
  3. オリジナルインクジェット機*で和紙に印刷し、その上から金振り加工処理(特許取得製法)を施す
  4. プロの絵師が胡粉による手彩色を施し、原物の風合いや質感まで忠実に再現
  *オリジナルインクジェット機…印刷最大サイズ横2m×縦4m、振り金機能を備え、さらに独自のCMS(カラーマネジメントシステム)を埋め込んだNISSHA独自の仕様を備えた印刷機

複製画写真(左:梅椿 右:牡丹)

複製画写真(左:梅椿 右:牡丹)

複製画写真(左:梅椿 右:牡丹)

妙心寺 重要文化財・海北友松 (筆)《花卉図屏風》

今を盛りと咲き誇る牡丹を右隻に、清楚な梅椿が左隻に描かれている金屏風です。狩野永徳、長谷川等伯と並び称される桃山画壇の巨匠、海北友松最晩年の代表作です。

妙心寺:重要文化財・海北友松(筆)《花卉図屏風》 桃山時代
寸法(絵柄寸法):左右361.4cm・天地178.1cm(6曲1双)

*作品は京都国立博物館に寄託されており、今回の複製品は、妙心寺で催事の際に展示される予定です。

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