色素増感太陽電池の市場創出を目指した実証実験開始
2012年9月12日
日本写真印刷株式会社
日本写真印刷株式会社(本社:京都市)は、2012年度から2014年度の3年間でNEDOの助成金を活用し、カラフル性やシースルー性といった意匠性に優れたEneLEAF(島根県産業技術センターと共同開発した色素増感太陽電池)を用いた、広告媒体やオフグリッド型照明といった高付加価値製品を想定した実証試験を行います。実証実験では、島根県産業技術センター様の技術協力を得ながら、株式会社王将フードサービス様、京都市様と連携して、色素増感太陽電池の市場創出を目指します。
※EneLEAFは日本写真印刷株式会社の登録商標または商標です
※EneLEAFは日本写真印刷株式会社の登録商標または商標です
実証実験の概要
- 株式会社王将フードサービス様との取り組み
王将四条大宮店(京都市中京区)に色素増感太陽電池の斜めからの入射光でも発電する特徴を生かした壁面発電パネルを設置します。従来のシリコン型太陽電池では設置できない場所での実用化を検証します。
- 京都市様との取り組み
観光・文化的資源が集積する京都市岡崎エリアでは、京都市が作成した「岡崎地域活性化ビジョン」において再生可能エネルギー・省エネルギー化の促進がうたわれています。岡崎エリアの景観に配慮し、再生可能エネルギーを活用した街づくりを目指し、色素増感太陽電池を用いたオフグリッド型照明を展開します。取り組みの中で、色素など新たな材料や設計技術を盛り込み、太陽電池の多色化や意匠性の拡張あるいは耐久性向上に関する検証を行います。
また、2012年10月26日から28日まで予定されている「岡崎ときあかり~あかりとアートのプロムナード2012~」とも連携し、有効性を検証します。
- 島根県産業技術センター様との取り組み
実証実験全般のデータ解析等の技術的支援のほか、色素増感太陽電池に使用する色素の多色化および一般家庭などの屋内での利用方法を検証します。
NEDOの助成金について
日本写真印刷株式会社は、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募した「太陽エネルギー技術研究開発(有機系太陽電池実用化先導技術開発)」において採択され、支援を受けております。(2012年7月9日決定)
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