DNAインキを使った真贋判定技術の開発
2011年5月12日
日本写真印刷株式会社
日本写真印刷株式会社(以下、日本写真印刷)は、Applied DNA Sciences, Inc.(以下、Applied DNA Sciences)と共同開発した植物由来のDNAインキを用いた真贋判定技術を開発しました。
現在、世界中で食品などの安全に関する意識が高まっています。また、経済活動がグローバル化する中で偽造品の防止や企業のブランド保全の観点からもセキュリティーレベルの高い真贋判定技術へのニーズが高まっています。
日本写真印刷では、犯罪捜査でも利用されるきわめて信頼性の高いDNAをインキに組み込み、印刷技術を用いて製品等に印刷することにより偽造の防止を図るとともに、極めて信頼性の高い真贋判定を実現します。
1.DNAインキを使った真贋判定技術とは
日本写真印刷とApplied DNA Sciencesとが共同開発した植物由来のDNA(Deoxyribo Nucleic Acid)を用いたセキュリティー技術およびその認証技術です。多様な印刷技術(オフセット印刷、グラビア印刷、インクジェット印刷など)と組み合わせることにより、今までにない高いセキュリティー機能を持つ偽造防止製品の提供が可能です。
現在、世界中で食品などの安全に関する意識が高まっています。また、経済活動がグローバル化する中で偽造品の防止や企業のブランド保全の観点からもセキュリティーレベルの高い真贋判定技術へのニーズが高まっています。
日本写真印刷では、犯罪捜査でも利用されるきわめて信頼性の高いDNAをインキに組み込み、印刷技術を用いて製品等に印刷することにより偽造の防止を図るとともに、極めて信頼性の高い真贋判定を実現します。
1.DNAインキを使った真贋判定技術とは
日本写真印刷とApplied DNA Sciencesとが共同開発した植物由来のDNA(Deoxyribo Nucleic Acid)を用いたセキュリティー技術およびその認証技術です。多様な印刷技術(オフセット印刷、グラビア印刷、インクジェット印刷など)と組み合わせることにより、今までにない高いセキュリティー機能を持つ偽造防止製品の提供が可能です。
2.高いセキュリティーレベル
セキュリティーコードに植物由来DNA(20万-30万種類)を使用しており、独自の暗号化技術によりリバースエンジニアリングへの耐性を有します。
DNAインキに用いられるDNA塩基配列を解析するためには、PCR*やCE*という生化学的手法が必要となりますが、当社ではDNAにロック機能を付与(①の部分)、また、特定のプライマー(②の部分)を日本写真印刷が保管管理することで高いセキュリティーレベルを実現しています。
* DNA認証におけるPCR(ポリメラーザ連鎖反応)とCE(キャピラリー電気泳動)分析
セキュリティーコードに植物由来DNA(20万-30万種類)を使用しており、独自の暗号化技術によりリバースエンジニアリングへの耐性を有します。
DNAインキに用いられるDNA塩基配列を解析するためには、PCR*やCE*という生化学的手法が必要となりますが、当社ではDNAにロック機能を付与(①の部分)、また、特定のプライマー(②の部分)を日本写真印刷が保管管理することで高いセキュリティーレベルを実現しています。
* DNA認証におけるPCR(ポリメラーザ連鎖反応)とCE(キャピラリー電気泳動)分析
特有のDNA配列が付与されたNissha製品が正規品であることを証明するため、PCRおよびCE分析による認証を実施します。PCRは医学、生物学および犯罪科学等、様々な分野で使用される技術で、DNA鎖の特異的領域を増幅させるために用いられます。単一遺伝子、部分遺伝子や非コードの配列が対象可能です。PCRは、1本のDNA鎖から特定のDNA配列を選択的に何倍にも増幅することが可能です。
また法的認証のために、PCR分析に加えてキャピラリー電気泳動(CE)分析も行います。DNA配列の測定および分析は高い性能を持つ器具およびソフトウェアを用いて実行されます。DNAの配列は、同じくCE装置を用いて、一般的なシークエンシング反応を経て分析されます。これら2つの認証工程は、DNA印字物に絶対的な確実性を提供し、結果的に他に類を見ない法的立証力を持つシステムを提供します。
3.セキュリティー認証技術
必要な認証レベルに応じ、段階的な認証方法を提供し短時間に高い立証力を実現します。
4.アプリケーションへの展開例
参考
Applied DNA Sciences, Inc.概要
また法的認証のために、PCR分析に加えてキャピラリー電気泳動(CE)分析も行います。DNA配列の測定および分析は高い性能を持つ器具およびソフトウェアを用いて実行されます。DNAの配列は、同じくCE装置を用いて、一般的なシークエンシング反応を経て分析されます。これら2つの認証工程は、DNA印字物に絶対的な確実性を提供し、結果的に他に類を見ない法的立証力を持つシステムを提供します。
3.セキュリティー認証技術
必要な認証レベルに応じ、段階的な認証方法を提供し短時間に高い立証力を実現します。
1次(簡易)認証 | お客さまはサプライチェーンのどの段階でも専用小型検出器により、瞬時にDNAインキが使われていることを確認することが可能です。 |
2次(フォレンジック)認証 | PCR解析に基づき認証します。 DNAインキに含まれているDNA塩基配列が正しいものかどうかをPCR解析に基づき確認します。解析に要する期間は、最短でおよそ10-14営業日になります。 |
4.アプリケーションへの展開例
インクジェットによる展開例 | DNAインキを直接製品ラベルに印刷することが可能です。これにより特産品ブランドなどのブランド保持および偽造品に対して真贋判定ができます。 |
グラビア印刷による展開例 | 日本写真印刷のNissha IMDと組み合わせることで、樹脂成形品そのものにDNAインキを転写することが可能になります。これにより、(バッテリーなど)純正品のブランド保持および偽造製品に対しての真贋判定ができます。 |
オフセット印刷による展開例 | 高級ブランド酒のラベル印刷など、通常印刷物およびセールスプロモーション関連製品にDNAインキを印刷することが可能になります。これにより、高級ブランド製品などのブランド保持および偽造品に対しての真贋判定ができます。 |
参考
Applied DNA Sciences, Inc.概要
本社 | 25 Health Sciences Drive, Suite 113 Stony Brook, New York 11790 USA |
代表者 | James A. Hayward |
事業内容 | アメリカ、EU諸国を中心にDNAを用いたセキュリティー技術を提供しています。 |
掲載の内容は、発表時の情報であり、以後予告なしに変更されることがあります。リスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。