金属ナノワイヤを採用したタッチセンサーフィルムの量産を開始
2011年3月30日
日本写真印刷株式会社
日本写真印刷株式会社(以下、日本写真印刷)は、世界で初めて透明導電膜材料に金属ナノワイヤ(ClearOhmTM coating materials and coated films)を採用したタッチセンサーフィルムの量産を開始しました。日本写真印刷が開発した金属ナノワイヤタッチセンサーフィルムは、同時に複数の点で入力可能なSynaptics, Inc.(以下、Synaptics)の静電容量方式タッチセンサーシステムに採用されました。Synapticsは、主要スマートフォンメーカーに対し同タッチセンサーフィルムを用いたセンサーシステムを供給します。金属ナノワイヤは、直径がナノメートル単位(ナノは10億分の1)の大きさで、米国素材ベンチャーのCambrios Technologies Corporation(以下、Cambrios)が透明導電膜用に開発したものです。(日本総代理店は住友商事株式会社)日本写真印刷は2007年から透明導電膜材料として金属ナノワイヤに着目し、三次元形状のタッチパネルの開発をCambriosと共同で行うなど、同材料の特長を生かした次世代パネルの開発に力を注いできました。今回、量産を開始したのは平面形状のタッチセンサーフィルムですが、2010年5月には三次元形状のタッチパネルを試作、公開しています。三次元形状のタッチセンサーフィルムについては、2012年度以降の量産を目指しています。
参考
Synaptics, Inc.概要
Cambrios Technologies Corporation概要
参考
Synaptics, Inc.概要
本社 | 3120 Scott Blvd. Santa Clara, CA 95054 |
代表者 | Russ LeeKnittel |
事業内容 | カスタム仕様のヒューマンインターフェース技術、ディバイスの開発・販売 |
Cambrios Technologies Corporation概要
本社 | 930 East Arques Ave. Sunnyvale, CA 94085, USA |
代表者 | Michael R. Knapp, Ph.D., President and CEO |
事業内容 | 透明導電材料の製造、販売(ナノワイヤインク ) |
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